バレンタインを支える欧州輸入物流|チョコの敵「ファットブルーム」対策

お正月休みが明け、日常が戻ってくる1月初旬。街の雰囲気は、少しずつ華やぎを帯び始めます。
デパートや洋菓子店には、バレンタインに向けた色とりどりのチョコレートが並び始める時期ですね。
近年、日本のバレンタインは多様化しています。
大切な人への贈り物だけでなく、自分へのご褒美として楽しむ方も増えました。
特に、フランスやベルギーといった本場ヨーロッパから届くショコラは人気です。
こうした海外ブランドの商品は、毎年多くのファンを魅了しています。
しかし、私たちが店頭で手にするその一粒。実は、数週間という長い時間をかけて日本に届いています。
この事実は、意外と知られていません。
そこで今回は、繊細なチョコレートの品質を守り抜く食品物流(輸入)の舞台裏をご紹介します。

チョコレートの大敵!「ファットブルーム」とは?
チョコレートは、食品の中でも非常にデリケートな性質を持っています。
そのため、美味しさを左右する最大の要因は「温度」となります。
一般的に、チョコレートの保存に適した温度は15℃から18℃です。
しかし、この温度帯を外れると問題が起きます。チョコレート特有の滑らかな食感が損なわれてしまうのです。
例えば、高温にさらされた場合です。
チョコレートに含まれるココアバターが溶け出し、表面に浮いてしまいます。
その後、再び冷えて固まるとどうなるでしょうか。
表面が白く粉を吹いたようになります。これが「ファットブルーム現象」です。
この現象は、見た目を損なうだけではありません。
さらに、チョコレート本来の香りや口溶けにも大きく影響します。
海を越える「リーファーコンテナ」の重要性
ヨーロッパからのチョコレートは、約1か月の航海を経て日本に運ばれて来ます。
その間、船は赤道付近の熱帯地域を通過しなければなりません。
外気温は30℃を超え、直射日光にもさらされます。
そんな過酷な環境下でチョコレートを守り抜くもの。それが「リーファーコンテナ」です。
コールドチェーン物流と国際規格を用いた普及について
リーファーコンテナには、コンテナ自体に冷却装置が備わっています。
いわば、「移動可能な精密冷蔵庫」のような役割です。
具体的には、輸送中に外部の熱を遮断します。さらに、0.1℃単位で温度管理が行われます。
そのため、コンテナ内を常に最適な温度帯に保てるのです。
また、温度だけでなく湿度も重要な要素です。
例えば、湿度が高すぎるとカビの原因になります。
一方で、乾燥しすぎると風味が落ちてしまうでしょう。
だからこそ、チョコレートにとって最適な環境がコンテナ内で維持されています。

🚚 食品物流のプロのひとことメモ
【お菓子も「鮮度」が命です】
このように徹底した管理があることで、遠い地で生まれたチョコレートを、私たちは現地の味そのままに楽しむことができます。
2月ごろ、店頭でチョコレートを手に取る時は、ぜひ思い出してみてください。
その美味しさを支える「温度管理」の背景に、少しだけ思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
> グミの世界(輸入お菓子の物流)
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現場のスタッフが執筆しています
当サイトのコラムは、日新の現役社員(通関士・輸送手配担当・営業担当など)が、日々の業務で培った経験をもとに自ら執筆しています。
文章のプロではありませんが、「物流のプロ」として、現場のリアルな空気感や専門知識を、等身大の言葉でお伝えできれば幸いです。
