いつものごはんはどうやって届く?知っておきたい精米と輸出の話 | 日新
スーパーでお米を買うとき、値段や産地は気にするでしょう。しかし、精米の工程まで考えることは少ないかもしれません。実は、収穫されたお米が私たちの食卓に届くまでには、さまざまな工程があります。その一つが「精米」です。今回は、精米の仕組みと、国内外へ広がるお米の流通について紹介します。
■玄米が白米になるまで

稲から収穫されたお米は、もみ殻を取り除くと玄米になります。さらに、玄米の表面にあるぬか層などを取り除きます。すると、普段よく目にする白米になります。この工程が「精米」です。
精米ではぬかなどが取り除かれます。そのため、玄米の重さがそのまま白米の重さにはなりません。ここで関係するのが「精米歩留まり」という指標です。これは、元の玄米の重さに対して残った白米の重さが占める割合のことです。
農林水産省の調査をみてみましょう。2026年産米の精米歩留まりは、同年7~8月の実績で88.4%でした。過去5年平均の89.4%と比べると、1.0%低い水準です。歩留まり低下は、主に登熟期(出穂後の籾にデンプンが蓄積される時期)の異常気象・高温障害に起因します。精米歩留まりの1.0ポイント低下は、単なる品質低下にとどまらず、「玄米からの白米抽出量が1%失われた」ことを意味します。これは市場全体の実質的な供給量減少に直結します。このように、精米歩留まりは重要な指標です。サプライチェーン全体に必要な原料や生産量を考えるうえで欠かせません。
■お米が店頭に並ぶまで
精米されたお米が店頭に並ぶまでには、いくつもの工程があります。玄米の調達や保管、精米、包装、輸送などです。また、日本のお米は国内で流通するだけでなく、海外にも輸出されています。
農林水産省によると、2025年の米の輸出量は約4万6,600トンです。これは前年から約3%増加しています。海外の日本食レストランやおにぎり店での需要も、日本産米の輸出を支える要因です。
輸出の場合は、国内流通に加えて多くの対応が必要です。相手国の規制対応や輸出用包装、港までの輸送、そして国際輸送などです。さらに、輸送中の温度や湿度などにも配慮し、品質を維持することが重要です。
国内向けでも輸出向けでも、お米を届けるための調整は欠かせません。加工量や在庫状況に応じた調達・保管・輸送が求められます。
■国内外の食卓を支える食品物流
お米が消費者に届くまでには、多くの関係者が携わっています。生産者や精米事業者、卸売業者、輸出事業者、物流事業者などです。
毎日のごはんも、海外で親しまれる日本産米も、各工程の連携によって支えられています。生産から加工、保管、輸送までの一連の流れです。お米を国内外の食卓へ安定して届けるため、物流体制は重要な役割を果たします。食品の特性や届け先に応じた対応が必要なのです。(M.M.)
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