「世界からウイスキーをお届けします!」

暑い日が続いていますので、爽やかなハイボールを楽しんでいる方も多いのではないでしょうか。今回は、ハイボールに欠かせないウイスキーについてお話しします。

ご存知の方も多いと思いますが、スコッチ、バーボン、ジャパニーズ、カナディアン、アイリッシュの五大ウイスキーはそれぞれ個性があり、世界中で楽しまれています。最近の私のブームはバーボンウイスキーをロックで飲むことです。内側を焦がした樽で熟成されるバーボンウイスキーは、かすかな甘味と力強さが特徴です。ステーキ肉から板チョコまで、幅広い食べ物と相性が良いのも魅力です。

当社でお取扱いさせていただいているウイスキーに関わるご依頼の中には、スコッチウイスキーの原酒(もちろんバーボンウイスキーも)をタンクコンテナで輸入する業務があります。1つのタンクコンテナには約24,000リットルのウイスキーが入っており、バーボンはアメリカのケンタッキー州から太平洋を越え、スコッチはイギリスから1か月以上かけて、最近では南アフリカ共和国の喜望峰を回って日本に到着します。ちなみに日本人の1年間のウイスキー消費量は1.6リットル(※令和3年度国税庁調べ)なので、コンテナ1本分のウイスキーは一人で消費するには膨大な量です。一生かかっても飲みきれないでしょう。

長旅を終えたウイスキーは東京港のコンテナヤードから引き取られ、VP(バンプール:コンテナ保管場所)に向かいます。VPで輸入許可を受けた後、いよいよ工場で製品化されて皆さまのお手元に届けられます。ちなみに少し通関の話をすると、酒類では輸入許可時に通常の関税・消費税に加えて酒税も納める必要がありますが、原料である原酒の場合は、工場での製品化後に納税をする未納税引取という手続きを行っています。普段何気なく飲んでいる海外産ウイスキーですが、長い道程と複雑な納税手続きを経て国内に流通していることがお分かりいただけたと思います。

当社は、原酒の輸入だけでなくバーボン樽の輸入やジャパニーズウイスキーの海外輸出も行っています。近年、ジャパニーズウイスキーの評価が大きく上がり、輸出入の依頼だけでなくウイスキー生産のための熟成・保管に関するご依頼も増えています。
当社では輸送の手配から通関手続きに至るプロフェッショナルが揃っており、ウイスキー原酒やワインの取り扱いを得意とするセクションもございますので、酒類の輸出入や保管をお考えの際は、ぜひお声がけください!(Y.T.)