「お酒と税金」

皆様、お酒、お好きでしょうか。
毎日嗜まれる方もおられれば、全く嗜まない方もおられるかと思います。

私は、週末に、自宅で少しだけ嗜みます。
先日も会社帰りに、おつまみとスパークリングワインを2本買いました。
お酒を買うとき、他の飲み物に比べて、高いなと感じられる方も多いのではないでしょうか。
結構税金がかかっているのです。今回は、その税金のお話です。

お酒を買うとき、消費税がかかります。購入時に受け取ったレシートには、消費税額が表示されています。
おつまみには8%、お酒には10%の消費税がかかります。
おつまみなどのお酒以外の食べ物には、軽減税率が適用され、消費税8%です。
しかし、お酒は軽減税率が適用されず、消費税10%が課されます。

日々の生活で買う食べ物は、税金を低くして、家計への影響を緩やかにしたい、だから軽減がされます。
しかし、お酒は好んで嗜む品ということで、残念ながら、軽減はされないということになります。

さて、お酒、今回私が購入しましたスパークリングワインですが、フランス産のものでした。日本産ではないので、輸入されたお酒ということになります。船便で、スエズ運河を超えて、遠路はるばる運ばれてきたものでしょうか。

無事日本に到着して、輸入する時に、輸入をされる方が、酒税と関税を納めることになります。今回購入しましたスパークリングワインにどれぐらいの酒税と関税がかかったのか推測して見ます。750mℓのボトルを、2本買いましたので1.5ℓという数量になります。

まずは、酒税です。
スパークリングワインにかかる酒税の率は1キロℓあたり90,000円です。
1キロℓはちょっと現実的ではない数字です。
1キロℓそんなに飲めません!
1.5ℓ分だとどれくらいかなと、パチパチと計算しますと、135円になります。

次に、関税です。
スパークリングワインにかかる関税の率は、1ℓあたり182円です。
1.5ℓ分だとどれくらいかなと、パチパチと計算しますと、273円です。

ということで、今回買いました2本のスパークリングワインには400円くらいの関税と酒税がかかっていたと推測されます。

しかし、フランス産ということで、日本とEUが結んだ経済連携協定、
日EUEPAの優遇を受けているかもしれません。
上手く優遇を利用すれば、先ほどの関税273円は、なんと、ゼロ!になります。

私達日新では、EPA関税率の適用など、ご相談を受け付けております。
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