カカオ高騰の救世主?「代替カカオ」とベトナム産ロブスタ種輸入の物流戦略

麻袋に入ったコーヒー豆 輸入物流

さて、もうすぐバレンタインデーです。
しかし、製菓・食品業界の皆様にとっては、甘いイベントどころではない状況が続いています。
歴史的な「カカオ豆の高騰(チョコレート・クライシス)」です。

実は、気候変動による不作や、投機マネーの流入など、要因は様々ですが、原材料コストの上昇は限界に達しつつあります。
そこで、ニュースでも話題となっている動きがあります。
つまり、カカオの代わりに「コーヒー豆」などを使用する、「代替カカオ(オルタナティブ・チョコ)」です。

今回は、この新トレンドの裏で急浮上している「ベトナム産ロブスタ種」の活用に注目します。
さらに、東南アジアからの輸入で絶対に避けて通れない「食品物流の課題(湿気・カビ)」
これらをプロの視点で解説します。

ロブスタ種のコーヒー豆

なぜ今、「ロブスタ種」なのか?

そもそも、コーヒー豆といえば、香り高い「アラビカ種」が主流でした。
しかし、実はこちらも価格高騰が続いています。
そこで、食品メーカーや商社が熱い視線を注いでいる品種があります。
それが「ロブスタ種(カネフォラ種)」です。

具体的には、ロブスタ種は主にベトナムやインドネシアなどの東南アジアで生産されています。
一方で、アラビカ種に比べて「価格が安い」ことが特徴です。
そして、独特の「強い苦味(パンチ)」を持ちます。

例えば、かつては缶コーヒーやインスタント用というイメージでした。
しかし今は、代替カカオの原料やブレンド用として再評価されています。
結果として、その力強い風味が注目され、輸入量が急増しているのです。

🚚 東南アジア輸入の落とし穴

【最大の敵は「カーゴ・スウェット(結露)」】

「ベトナムから安く仕入れられるなら、すぐに輸入したい!」
そうお考えの調達担当者様、少しお待ちください。
なぜなら、東南アジアからの海上輸送には、ある致命的なリスクが存在するからです。
それが「湿気」です。

例えば、高温多湿なベトナムで、コーヒー豆や穀物がコンテナ詰めされます。
その後、それらが日本へ向かう船上で、外気温の変化にさらされます。
すると、コンテナ内部で結露が発生します。
これが「カーゴ・スウェット(貨物の汗)」です。
つまり、天井からボタボタと水滴が商品に降り注ぐ現象です。

  • リスク①:豆が水分を含み、カビが発生する(アフラトキシン等の汚染)。
  • リスク②:また、麻袋が濡れて破れ、荷崩れを起こす。
  • リスク③:結果、風味が劣化し、商品として使えなくなる。

「ドライコンテナで安く運んだ結果、全量廃棄になった」
残念ながら、そんな失敗事例は後を絶ちません。

東南アジア・ベトナム物流なら日新へ

したがって、対策が必要です。
株式会社日新はベトナムをはじめとする東南アジアに、強力な拠点網を持っています。
結露を防ぐための「吸湿剤の配置」や「ライナーバッグの活用」。
あるいはコストと品質のバランスを見た「リーファーコンテナ提案」。
ロブスタ種を無事に日本へ届けるためのノウハウが、私たちにはあります。

✍️

現場のスタッフが執筆しています

当サイトのコラムは、日新の現役社員(通関士・輸送手配担当・営業担当など)が、日々の業務で培った経験をもとに自ら執筆しています。
文章のプロではありませんが、「物流のプロ」として、現場のリアルな空気感や専門知識を、等身大の言葉でお伝えできれば幸いです。