チョコレート輸送の「適温」とは? 溶けも冷えすぎも防ぐプロの技

様々なフィリング入りチョコレートの断面を重ねた写真

海外の展示会やバイヤーへのサンプル送付。
ここで最も神経を使う商材のひとつが「チョコレート」やお菓子類です。
これらは、メーカー様のブランドイメージそのものです。そのため、現地に届いた瞬間に美しくなければ、商談のテーブルに乗ることさえできません。

板チョコとカカオ豆

多くの方が「溶けること(高温)」を心配されます。
しかし物流の現場では、別の問題にも細心の注意を払っています。それが「冷やしすぎ(低温)」による品質劣化です。
そこで今回は、意外と知られていない「食品輸送の適温管理」について解説します。

散らかったチョコレートのかけらと花びら(ダメージを受けたチョコレートのイメージ)

「溶かさない」だけでは不十分?

チョコレート輸送における最大のリスクは、もちろん熱による融解です。
しかし、融解を防ごうとして強力な保冷剤(ドライアイス等)を過剰に使用するのは危険です。別の問題が発生することがあります。

例えば、急激な低温状態に置かれると「ブルーミング(白化現象)」が起きます。また、温度変化による収縮で表面に「ヒビ割れ」が生じるケースもあります。

「とにかく冷やせば安心」と思われがちです。しかし食品にはそれぞれ、おいしさを保つ適温があります。それが「ストライクゾーン」なのです。

綺麗に並んだ高級チョコレート
Point

デリケートな温度帯「定温輸送」の重要性

一般的なチョコレートの保管適温は15℃〜18℃前後と言われています。
この温度帯は、通常の「冷蔵(Reefer)」よりも少し高めの設定が必要です。そのため、航空輸送においては特殊な温度管理ノウハウが求められます。

【ここぞという時の切り札「VIXELL」】
絶対に失敗できない重要な輸送には、日新がグローバルに展開する真空断熱保冷容器「VIXELL(ビクセル)」の活用もご提案可能です。
この容器は、もともと医薬品輸送のために開発されました。電源を使わずに長時間一定の温度(15℃〜25℃など)を維持できます。そのため、外気温の影響を受けやすい高級食材の輸送にも最適です。

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🚚 食品物流のプロのひとことメモ

【失敗できない展示会こそ、プロに相談を】

展示会輸送は、開催日という「絶対的な納期」があります。それと同時に、サンプル品質という「ブランド価値」も守らなければなりません。
「せっかくのサンプルが、会場で開けたら品質が変わっていた……」
そんな事態を防ぐためにも、サンプルの特性に合わせた梱包設計からぜひご相談ください。私たちフォワーダーは、ただ運ぶだけでなく「品質を守る」ご提案をいたします。

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現場のスタッフが執筆しています

当サイトのコラムは、日新の現役社員(通関士・輸送手配担当・営業担当など)が、日々の業務で培った経験をもとに自ら執筆しています。
文章のプロではありませんが、「物流のプロ」として、現場のリアルな空気感や専門知識を、等身大の言葉でお伝えできれば幸いです。