実は奥深いピザの世界|トマト・チーズの産地と輸入の裏側

本格的な薪窯ピザ

イタリアンで食事をする際、必ず登場するといっても過言ではない「ピザ」。
一言でピザと言っても、地域によってスタイルは様々です。

今回は、代表的なピザスタイルの違いや、その美味しさを支える輸入食材の「産地と輸送のポイント」について、物流会社の視点からご紹介します。

世界のピザ 4大スタイル

ピザのスタイルが異なると、生地の厚さ、使用する油、チーズの種類が大きく変わり、食感と風味も全く異なるものになります。

① ナポリピザ

ナポリピザ

高温の薪窯で短時間(約60〜90秒)焼き上げられます。外側はカリッと、中はもちもちとした食感が特徴。生地の縁(コルニチョーネ)が分厚く、ふっくらと膨らみます。
オリーブオイルは生地に練り込まず、焼く際に振りかける程度が一般的です。

生地の厚さ 縁は厚く、中央は薄い
食感 もちもち(縁はふっくら)
代表メニュー マルゲリータ、マリナーラ

② ローマ風ピザ

ローマ風ピザ

生地が非常に薄く、麺棒でのばして焼くため、サクサク・パリパリとしたクリスピーな食感が楽しめます。ナポリピザのような分厚い縁はありません。
生地にオリーブオイルを練り込むため、風味豊かで軽い食べ心地です。

生地の厚さ 極薄(クリスピー)
食感 サクサク・パリパリ
特徴 トッピングの自由度が高い

③ ニューヨークスタイルピザ

ニューヨークスタイルピザ

直径50cm近い巨大なピザをピース(1切れ)で注文するのが定番。生地は薄いですが、適度な厚みと弾力があります。
特徴的なのは生地に砂糖やオイルが入ること。外はパリッと、中は柔らかく、折りたたんで手掴みで食べるのが流儀です。

生地の厚さ 薄めだが大判
食感 ソフトで折りたたみやすい
食べ方 手で折りたたんで食べる

④ シカゴピザ(ディープディッシュ)

シカゴピザ

「ディープディッシュ(深皿)」の名の通り、ケーキの型のような深い容器で焼きます。高さのある縁の中に、チーズ、具材、ソースが層のようにたっぷりと詰め込まれています。
手掴みではなく、ナイフとフォークを使って食べるのが一般的です。

生地の厚さ 非常に厚い(深皿型)
食感 パイやタルトに近い
具材 大量のチーズとソース

美味しさを支える輸入食材と「物流」のポイント

ピザの味を決めるのは、やはり素材です。
ここでは主要な食材の産地と、私たち日新がそれらを運ぶ際に気をつけている「物流のポイント」を解説します。

🍅 トマト(サンマルツァーノなど)

【食材の特徴】
ナポリピザに欠かせない「サンマルツァーノ・トマト」は、イタリアからの輸入が圧倒的多数を占めます。果肉が厚く、加熱すると甘みが増すのが特徴です。

🚚 物流のプロ視点

トマト缶の輸入では、赤道付近を通過する船便輸送時の「温度変化」に注意が必要です。
急激な温度差は缶の表面に結露(「汗をかく」状態)を生じさせ、サビの原因になります。
日新では、ドライコンテナ内の湿度対策や適切な通風管理を行い、ラベルまで綺麗な状態でお届けしています。

🧀 チーズ(モッツァレラなど)

【食材の特徴】
マルゲリータに使われる水牛の「モッツァレラ・ディ・ブッファラ」はイタリアから、ピザ用シュレッドチーズはオーストラリアやニュージーランドなどから輸入されています。

🚚 物流のプロ視点

ピザ用の「冷凍シュレッドチーズ」は非常にデリケートです。
輸送中に一度でも解凍されてしまうと、再冷凍した際に塊になってしまい、商品価値が失われます。
倉庫保管から配送まで、-18℃以下を死守する「定温管理」が命となります。

🌿 オリーブオイル & バジル

【食材の特徴】
香り高いエクストラバージンオリーブオイルや、バジルペースト(ジェノベーゼ)は、イタリア産が高品質として人気です。

🚚 物流のプロ視点

オリーブオイルは「寒すぎ」てもいけません。冷蔵温度帯では白く凝固してしまうため、15℃〜20℃程度の定温輸送が最適解です。
また、フレッシュバジルは鮮度が命のため、航空輸送を活用して最短でレストランへ運びます。

まとめ

ピザ一枚の中にも、世界各国の食文化と、それを支える物流のドラマが詰まっています。
私たち日新は、こうしたデリケートな輸入食材一つひとつに最適な輸送プランをご提案します。

「海外の本格的な食材を仕入れたいけれど、輸送品質が不安」
「コストを抑えつつ、廃棄ロスを減らしたい」
そんなお悩みをお持ちの食品メーカー様、商社様は、ぜひ一度ご相談ください。(J.T.)

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現場のスタッフが執筆しています

当サイトのコラムは、日新の現役社員(通関士・輸送手配担当・営業担当など)が、日々の業務で培った経験をもとに自ら執筆しています。
文章のプロではありませんが、「物流のプロ」として、現場のリアルな空気感や専門知識を、等身大の言葉でお伝えできれば幸いです。