「米国での日本食人気はまだ続くのか」
今回のコラムでは、海外現地法人の中でも特に食品物流の取扱いが多い米国日新ロサンゼルス(LA)支店の社員に聞いてみた話をご紹介します。
-「米国では日本食人気が高まっていると数年前から聞いていますが、この日本食ブームはこれからも続いていくのでしょうか?米国での日本食市場の現状を教えて下さい。」
LA支店社員:「2017年に私がLAに赴任してまず驚いたことは、スーパーでの日本食品の品揃えの豊富さでした。例えば、日系スーパーには醤油だけでも10種類以上が並んでいます。また、日本食レストランの数が多いことと、そのレベルの高さにも驚いたことを鮮明に覚えています。それもそのはず、ここLAは世界一日本人の多い街で、10万人以上の日本人が暮らしているそうです。
さて、ご質問の回答ですが、日本食需要は今後も右肩上がりで成長していくと私は考えています。これまでは日本人を含めたアジア人や、一部の現地富裕層をターゲットに日本食需要が広まっていましたが、今では現地の富裕層以外の人にもどんどん日本食が普及しています。特に若い世代は子供の頃から日本食を口にしてきたので、生の魚や納豆なども抵抗なく食べています。」
-「具体的に富裕層以外への日本食の広まりを感じることはありますか?」
LA支店社員:「はい、日系食品商社やメーカーの方のお話によると、現在積極的に力を入れて取り組んでいることは日系以外のスーパーへの営業だそうです。米系大手スーパーなどは商談がまとまるとその発注量は桁が違うようで、とても驚いたと仰っています。実際私もCOSTCOなどで買い物をすると、多くの日本食を目にするようになってきています。また、日本食レストランというと高級なイメージがありますが、そのイメージも少しずつ変わってきています。例えばお寿司は、富裕層がカウンターに座って大将が握ったネタをいただくイメージでしたが、最近は回転寿司などでも安くて美味しいお寿司を食べることができ、店内はファミリー層や学生で大変賑わっています。
また、地理的視点で見てもこれまでは日本食というと東部と西部がほとんどでしたが、最近はテキサス州などの南部やイリノイ州などの中西部でも日本食需要が高まっていて、実際に日本食レストランの増加や小売用の日本食品の物量が増えています。」
-「最後に、コラムをご覧の皆様へ米国日新の食品物流をアピールして頂けますか?」
LA支店社員:「米国では年々食品の輸入規制は厳しくなっていますが、FDA対応など食品輸入に関する様々な輸入規制や関税率の事前相談、ならびに輸入時の米国税関やFDAへの輸入申告等、専門知識豊富なスタッフが日本語で丁寧にサポート致します。また、現地の食品工場やレストランへの機械や設備の輸送経験も豊富にありますので、この機会に是非日本食を米国へ広げるお手伝いをさせて頂ければ幸いです。」 (S.S.)