クリスマスの食卓を支える!地球の裏側から届く「輸入チキン」の物流学

クリスマスの食卓に並ぶローストチキン

さて、12月も中旬に入り、街はすっかりクリスマスムードですね。
クリスマスディナーの主役といえば、やはり「チキン」ではないでしょうか。
例えば、ローストチキンにフライドチキンなど、家族や友人と囲む食卓には欠かせない存在です。

ところで、スーパーやコンビニ、ファーストフード店で並ぶこれらのチキン。
実は、その多くが海外から輸入されていることをご存じでしょうか?
今回は、皆様のクリスマスの食卓を支える「輸入チキン」が、どのように日本へ届いているのか、その舞台裏をご紹介します。

日本のチキンはどこから来る?2大輸入国

まず、日本の鶏肉の自給率は約64%(令和4年度)と言われています。
つまり、残りの約3割強は輸入に頼っているのが現状です。
そして、その輸入先として圧倒的なシェアを誇るのが、「ブラジル」「タイ」です。

🇧🇷 地球の裏側「ブラジル」

日本から見て地球の裏側に位置するブラジル。
広大な土地で飼育されるため、ブラジル産鶏肉はコストパフォーマンスに優れています。
また、主に「冷凍」の状態で輸入され、業務用や加工用として幅広く使われています。
例えば、皆様が普段口にしている唐揚げやナゲットも、実はブラジル産かもしれません。

🇹🇭 アジアの台所「タイ」

一方で、タイは「焼き鳥」や「唐揚げ」など、加熱調理済みの加工品として輸入されることが多いのが特徴です。
日本企業の厳しい品質管理のもとで製造されているため、高い安全性と品質で人気を集めています。

海上を輸送中のコンテナ船

鮮度を守る「リーファーコンテナ」の旅

ブラジルから日本までの距離は、海路で約18,000km以上。
したがって、船で1ヶ月半〜2ヶ月近い長い旅になります。
赤道直下の暑い地域も通過するため、徹底した温度管理が命綱です。

そこで活躍するのが、冷蔵・冷凍機能がついた「リーファーコンテナ」です。
鶏肉の場合、品質を保つために庫内はマイナス18℃〜20℃以下にキープされ続けています。
もちろん、電源が切れることは許されません。
港での積み下ろしから、皆様の街の倉庫に届くまで、一度も溶けることなく「コールドチェーン」で繋がれているのです。

🚚 食品物流のプロのひとことメモ

【クリスマスは物流の「繁忙期」】

12月は、クリスマスケーキ(イチゴ・乳製品)やチキン、お正月用のカニ・エビなど、冷凍・冷蔵食品の輸入がピークを迎えます。
そのため、港はコンテナで溢れかえり、配送トラックの確保も争奪戦になります。
そこで私たち日新は、長年の実績とネットワークを駆使し、大切なイベントの食材が遅延なく届くよう、数ヶ月前から綿密な輸送スケジュールを組んで調整しています。

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▶ 世界の食をみなさまのもとへ

今年のクリスマス。
食卓に並ぶチキンを頬張るとき、「これは遠い海を渡って、冷え冷えのまま届いたんだな」と、少しだけ物流の旅に思いを馳せていただけると嬉しいです。

当社では、ブラジルやタイからの食肉輸入・通関・保管まで、多くの実績がございます。
食品の輸入をお考えの企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。(M.S.)

食肉・冷凍食品の輸入物流なら日新へ

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食品物流のスペシャリストが、通関から冷凍保管、国内配送までトータルサポートいたします。

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現場のスタッフが執筆しています

当サイトのコラムは、日新の現役社員(通関士・輸送手配担当・営業担当など)が、日々の業務で培った経験をもとに自ら執筆しています。
文章のプロではありませんが、「物流のプロ」として、現場のリアルな空気感や専門知識を、等身大の言葉でお伝えできれば幸いです。