「お肉を食べて猛暑を乗り切ろう」
今年も猛暑日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
この時期「体がだるい」「食欲がない」「疲れやすい」「寝不足」など夏バテの症状は出ておりませんでしょうか。夏バテの予防にはたんぱく質やビタミン・ミネラルを多く含む食材を意識して毎食取り入れると良いといわれておりますが、これらの栄養素を効率的に摂ることができる食材の一つにお肉があげられます。
たとえば豚肉にはビタミンB1が豊富に含まれており、この時期に食べる機会が増えるアイスやジュース、麺類などから摂った糖質を代謝しエネルギーへ変え、疲労回復を促進する効果があります。また鶏肉には良質のタンパク質が豊富に含まれ、牛やラムの赤身もビタミンB1が多く摂れるといわれております。“夏はお肉を食べてスタミナを補給”とよく言われているように効果的にお肉を食べてこの酷暑を乗り切りたいものです。
日頃スーパーマーケットへ行くと国産のお肉だけでなく数多くの海外産のお肉が売られているところを目にするのではないでしょうか。豚肉はアメリカ産やカナダ産、スペイン産に加え最近はメキシコ産やデンマーク産などの取扱いも増えてきました。鶏肉はおなじみのブラジル産やタイ産、牛肉はアメリカ産やオーストラリア産に加えて近年はウルグアイ産も見かけるようになりました。ラム肉は以前からニュージーランド産やオーストラリア産が多く扱われています。これら海外産のお肉が国産のお肉以上に売り場面積を占めているスーパーも一部では見受けられるのではないでしょうか。
農林水産省によると特に豚肉と鶏肉の需要は年々増え続けており、自給率をみると豚肉は49%(重量ベース)と国産が国内需要の約半分を占め、現在国内で最も多く消費されている鶏肉は自給率で64%(重量ベース)と国内需要の約3分の2を国産が占めています。一方輸入品はこれら国産で賄えない分を補っているという形になります。
ただ国産品の現状はというと、家畜疾病や労働力不足、畜産環境問題等の影響に加え、99%を輸入に頼っている飼料価格の高騰により、生産を増やすことが厳しい状況にあるといわれております。
またスーパーで売っている一般消費者向けのお肉だけでなく、近年は輸入品を多く利用する外食需要の高まりや、健康志向なども相まって加工・業務用(サラダチキン等)需要が高い伸びをしめしており、全般的に輸入品の占める割合が増加傾向にあります。自給率の低下が気になるところではありますが情勢を踏まえるとますます食料貿易の重要度が増しているのは確かです。
当社では、牛・豚・鶏・ラム等各肉の主要部位からタン・ハラミ等の内臓部位まで幅広く輸入手続きや冷蔵倉庫での入出庫、保管取扱いの実績があり、また近年海外需要が旺盛な和牛の輸出実績などもあります。さらには総合物流企業として99%が輸入という飼料の輸送取扱いにも力を入れております。
年々暑さが厳しくなっている日本の夏を皆さまがお肉を食べて乗り切れるように、畜産品の物流回りのサポートに全力で取り組んでおりますので輸出入関連全般や保管など何かご相談がございましたらお気軽にお問い合わせください。(K.S.)