「日本の食文化を世界に広めませんか?」

カレーチェーンの現地メニュー

皆さんは、日本の食べ物といえば何が思い浮かぶでしょうか。お寿司、うどん、そば、すき焼き…色々な選択肢があるかと思いますが、私にとってはカレーが一番です!給食ではカレーの日が楽しみでしたし、大人になった今でも色々なアレンジを楽しめるカレーは私の大好物です。

ところで、日本のカレーの歴史をご存知でしょうか?私も調べてみましたが、驚くべきことに日本へカレーが伝わったのはインドからではありません。18世紀には、イギリスの植民地であったインドからカレーがイギリスに伝わり、19世紀になるとイギリスでカレー粉が作られるようになりました。その後、外国文化が積極的に取り入れられた明治時代に、イギリスから日本にカレーが伝わり、大正時代には現在のカレーライスに近いものが作られるようになったそうです。戦後にはインスタント食品が進化し、カレールウが誕生。80年代には給食のメニューにも取り入れられ、日本の国民食として定着していきました。

日系スーパーもカレーの種類が豊富

そんな国民食となった日本式のカレーは、本場インドカレーを抜いて2022年に世界の伝統料理ランキングで1位となり、世界でも注目される食べ物となっています。さらに、農林水産省の輸出重点品目にはカレールウの品目であるソース混合調味料(HS CODE:2103)が含まれており、日本食の普及・人気とともに今後の伸びが期待されています。実際に、この品目の輸出額は2012年から右肩上がりで増えており、2022年には対前年比11.2%の増加となりました。輸出相手国ではアメリカ、台湾、香港が上位を占めています。

カレーチェーン店内

日本の食品メーカーは現地のレストランやスーパー向けにも積極的にカレールーを出荷しており、当社もそのお手伝いをさせていただいています。米国の日系レストランのメニューにもカツカレーが並んでいますし、また、日本のカレーチェーン店も現地で非常に人気を博しています。現地の方々に交じって当社の日本人駐在員も利用しており、連日混雑しているとのことです。今後もこのトレンドが続くことが期待され、私自身もそれを楽しみにしています。

食品の輸出には様々な課題があります。原材料によっては、現地で輸入するためには日本側で輸出検疫証明書を取得する必要があるなど、国による規制が存在します。当社は世界24の国と地域に拠点を構え、日本から輸出先まで食品物流のサービスを提供していますので、お気軽にご相談ください。一緒に日本の食文化を世界に広めませんか?(C.K.)