「食品産業のSDGsへの取り組み」

SDGs 持続可能な開発目標

近年よくSDGsという言葉を耳にする機会があるかと思います。何となくは意味を理解しているものの、具体的にどのような内容で、どのような取り組みが行われているかがよくわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は食品産業がSDGsに対して取り組んでいる内容についてお話ししたいと思います。

そもそもSGDsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、先進国・発展途上国すべての国を対象に、よりよい発展をしていくための国際的な目標です。

貧困や飢餓の撲滅をはじめ、経済成長や環境保全など17の目標で構成されていて、食品関連の課題としては、食生活を通じた健康的な生活の形成、世界的な食糧不足、持続的な食糧調達のための環境保護等といった分野に対策が求められています。
それでは、ほんの一部にはなりますが皆様に身近なSGDsの実際の取り組みを紹介したいと思います。

食品産業における具体的な取り組み

食品ロスへの取り組み

食品ロス削減

世界の年間食品ロスは約13億トンと言われ、さらなる食糧不足を招くだけでなく廃棄により環境にも悪影響を及ぼすことから深刻な問題となっています。
この対策として、食品リサイクル率を増加し食品廃棄量を減少することを目標に、小売店などでは賞味期限が近づいた商品を値引きして販売、もしくはポイント還元率などを上げて販売することを開始しました。
販売期限間近で廃棄の可能性がある商品を少しでも消費者に購入してもらうことにより、消費者及び販売者双方にメリットをもたらし、廃棄量を減少させる取り組みとなりました。

環境保護への取り組み

地球温暖化による気温上昇や自然災害の多発により、持続的な農林水産物の生産が脅かされています。
安定した食糧調達を行うための環境保全対策として、廃棄物の削減及びCO2削減を目標と掲げ、喫茶店チェーンではプラスティックストローを全廃し、FSC認証紙で作られた紙製ストローを代わりに使用開始しました。
また使用済み食用油を始め、ごみ・廃材などを原料としたSAF(サフ)と呼ばれる航空燃料として利用することにより、植物を介して排ガスに含まれるCO2を循環する取り組みなどが航空業界では広まっております。

私たち個人にできること

持続可能な未来へのイメージ

こうした取り組みは企業・団体だけではなく、私たち個人として行えることも多いかと思います。
SDGsという言葉を聞くと何か立派なことをしなければいけないと思いがちですが、身近なことからも取り組めるのではないでしょうか。
例えば、冷蔵庫にある食品の消費期限をこまめに確認して廃棄を減らす、水や電気などのエネルギーの無駄使いをしないことなども十分な取り組みになります。
また、趣味で家庭菜園を行うことも立派な取り組みになるでしょう。

当社のSDGsの取り組みとしましては、CO2削減のためにトラック輸送の代替となる鉄道や内航船の利用を提案、最先端技術を活用した物流イノベーションとDXを推進、社員一人一人の健康維持のための働きやすい職場作りなどが現在取り組んでいるテーマとなります。
食品は、私たちが生活する上で欠かすことができないものであり、食品産業の一端を担う物流事業者として、引き続き微力ながらも社会へ貢献していきたいと思います。(Y.I.)

🚚 食品物流のプロのひとことメモ

「モーダルシフト」でCO2排出量を大幅に削減できます。

記事内でも触れられていますが、日新では長距離トラック輸送を「鉄道」や「内航船(フェリー)」に切り替える『モーダルシフト』を積極的に提案しています。
鉄道輸送に切り替えることで、CO2排出量はトラック輸送の約1/11まで削減できると言われています。また、トラックドライバー不足(2024年問題)の解決策としても有効です。
「環境に優しい物流に切り替えたい」という企業様は、ぜひ一度ご相談ください。

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