「チリ銀について」

美味しそうなサーモン料理

タイトルの「チリ銀」とは、南米チリで養殖されている銀鮭のことです。
今や、その価格と脂ののった味わいから人気のサーモンとなりました。

普段、鮭の種類を意識することは少ないかもしれません。
しかし、スーパーなどで注目してみてください。
紅鮭、白鮭、銀鮭など、様々な名前の鮭を見つけることができるでしょう。

「鮭」と「サーモン」は違う魚?

突然ですが、鮭とサーモンが異なる魚なのはご存知でしょうか。
その違いは、主に「生食できるかどうか」で見分けることができます。

🐟 鮭(加熱用)

産卵のために川を遡上する「鮭」は、実際には海水魚です。
自然界のオキアミなどを餌にしているため、アニサキスなどの寄生虫リスクがあります。
そのため、基本的には生食には向いていません。
加熱して食べることが一般的です。

その中で成長が早く、海での養殖に向いているのが“銀鮭”です。
スーパーなどで塩鮭として見かけることが多い魚です。

🍣 サーモン(生食用)

「サーモン」には、“アトランティックサーモン”という種類があります。
これは、タイセイヨウサケ属の魚で、日本でも一般的に食べられています。

国内で市販されるサーモンのほとんどは養殖魚です。
管理された餌を与えられているため、寄生虫の心配がありません。
その結果、生食が可能なのが最大の特徴です。

他に “トラウトサーモン”という有名な種類もあります。
英語での”trout”は鱒を指します。
つまり、トラウトサーモンはサケ科サケ属ニジマスの淡水魚です。

このように、鮭と鱒に分類される魚は呼び名だけでは判断できません。
海水魚か淡水魚か、天然か養殖か。
この分類によって、生食が可能か否かが決まっているのです。

新鮮なサーモンの切り身

なぜ「チリ銀」は脂がのっているのか

さて皆さんご存じの通り、チリ銀にはとても脂がのっています。
なぜでしょうか?

天然の鮭は、餌を探し求めるために動き回ります。
また、天敵から逃れる必要もあるため、活発に運動をしています。
その結果、脂肪の量が少なく、引き締まった体つきとなります。

一方、養殖の鮭は飼育用の生け簀が狭いのが特徴です。
餌が容易に提供され、天敵も存在しません。
そのため運動量が少なく、豊富な脂がのるのです。
尾ひれが小さいのも、運動不足の証拠かもしれません。
以上、鮭と鱒に関する雑学でした。

サーモンサラダ

🚚 食品物流のプロのひとことメモ

輸入サーモンは「空」と「海」で運び方が異なります。

チリ産の銀鮭(冷凍)は、主に「海上リーファーコンテナ」で運ばれます。
こちらは時間をかけてコストを抑える輸送手段です。
一方、ノルウェー産などのアトランティックサーモン(生食用・チルド)は違います。
鮮度が命のため、「航空便」で空輸されるケースが多いのです。

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