「世界が気付いた!?日本産米のおいしさ。」

皆さんはパン派、ご飯派、どちらでしょうか?
私は断然ご飯派です。
平日の朝は、恥ずかしくも睡魔に勝てず、時間に余裕を持って起きることはほぼありませんが、朝からお茶碗片手に一汁三菜をゆっくりと楽しむ、そんな丁寧な生活を夢見ています。
ご飯のお供になるおかずの種類も非常に多彩で、とても茶碗1杯だけでは足りません!!

さて、今回は日本を代表する食材、“コメ”の輸出についてお話をさせていただきます。
海外での日本食人気に焦点を当てた番組やニュースを多く目にするここ最近ですが、
実際に各国で日系スーパーや日本食レストランが増加しています。
2019年は約156,000店だった日本食レストランが2021年には約159,000店になったと言われていることから、確実に日本食が世界に広がっていることが分かります。
ここ5年間で商業用米の輸出を見ても右肩上がりで増加しており、2019年は17,381トン、4,620百万円だったのが、2022年には28,928トン、7,382百万円と約1.6倍の輸出額になりました。

日本産食品の輸出額を2025年に2兆円、2030年に5兆円と設定した政府の目標を達成するため、コメも輸出の重点品目に選ばれました。
現在、主な輸出国として香港、シンガポール、アメリカ、台湾、中国などが挙げられますが、やはり米食習慣の有無や日本食・日本文化の浸透が大きく関係しているようです。
香港やシンガポールは訪日経験者も多く、主食としてコメが食されています。
アメリカ、台湾、中国も一般的にコメを主食とするアジア系の住民が多く、需要が多いようです。
輸出する際には、食糧法に則り農政局などへ輸出数量の届出が必要であり、輸出国によって条件は異なりますが、植物検疫証明書が必要な国もあります。

中国への輸出においては、中国政府に認可を受けた精米工場や燻蒸倉庫で燻蒸処理をする必要があります。
原発処理水の放出など、好調と思われた日本食輸出にブレーキがかかり始め、既に影響の出ている水産物だけでなく、今後は農産物への影響も心配です。
弊社は24か国に現地法人を持っておりますので、現地から情報を得ることも可能です。ご不明点などがあれば、お気軽にお問い合わせください。

ちなみに、国内の消費に目を向けると、食の西洋化によるコメ離れや人口減少などにより、毎年約10万トンずつ減少しているようです。
国内マーケットの減少は残念ですが、新たな海外需要の開拓に生産者や流通関係者が積極的になっており、弊社もそのお手伝いをさせていただいております。
このコラムをご覧の皆さんは、ぜひコメをよく食べて、その美味しさを世界に広めていきましょう!(T.W.)