「世界の食をみなさまのもとへ」
▲ 発酵トマトと唐辛子の鍋・酸湯魚(サンタンユ)
さて、我々の食生活になじみ深い中華料理。
例えば、かつて日本で食べられる本格中華といえば広東料理が代表的でした。
実際、田舎に住んでいた私が口にできるのは、いわゆる町中華くらいでした。
しかし、この20年で状況は一変しました。
なぜなら、中国の経済成長やインフラ整備により、物流・人の流れが激増したからです。
また、日本人の食の好みも変化し、辛味ブームが到来しました。
その結果、本場の四川麻婆豆腐や火鍋を気軽に楽しめるようになりました。
日本で楽しめる中国地方料理の広がり
さらに、ここ10年で魅力的な地方料理が多数登場しています。
具体的に、どのような料理があるかご存じでしょうか?
🌏 多彩な地方料理の世界
- 🌶 湖南料理:四川料理よりも唐辛子の辛さが際立つ
- 🍄 雲南料理:珍しいキノコに出会える
- 🍜 山西料理:イタリアのパスタのように多様な麺が楽しめる
- 🍢 新彊料理:スパイスが癖になる羊の串焼きなど
▲ 珍しい麺の種類が多い山西料理
また、外食だけではありません。
例えば、家庭の味である水餃子や、季節を祝う湯圓(餡入り白玉団子)。
さらには、屋台の小料理などが国内で手軽に購入できるようになりました。
実際に、私はこれまで中国各地の郷土料理を味わってきました。
その中でも、日本で再会して感動したのが貴州省の料理です。
ここは、少数民族のふるさとと言われる山岳地帯です。
具体的には、発酵トマトと唐辛子ベースの酸っぱ辛い味付けが特徴です。
つまり、ご飯やお酒とも抜群の相性なのです!
とりわけ発酵食品は、現在世界的に注目されています。
日本でも、若手料理人を中心にコラボレーションが展開されています。
「本場の味」を支える物流の力
一方で、料理人の方々に聞くと課題もあるようです。
実は、地方の特徴的な食材や調味料は、日本の食材では代用が難しいのです。
そのため、輸入に頼る部分も多いとのこと。
「必要な食材を仕入れてくれる業者さんがいてこそ」
その言葉が、非常に印象的でした。
▲ 中国の屋台料理
ところで、貴州省の中心地・貴陽でも変化が起きています。
例えば、市内には30店を超える日本料理店があり、若者に人気です。
また、スーパーには味噌などの食材が並んでいます。
実際、私自身も日本からの輸入品の多さに驚きました。
そもそも貴州省は、かつて中国で最も貧困な地域と言われていました。
なにしろ、平均海抜1100メートルの山の中にあります。
しかし今では、ビッグデータの研究基地として成長を遂げました。
つまり、そんな山岳地帯にも物流網は伸び、人々の食と生活を支えているのです。
このように、物流の発達と人々の往来が文化の交流を生んでいます。
その結果、世界の食はますますボーダーレスになってきています。
そのため、日新の願いは食を通じて人々を笑顔にすることです。
日本の食を世界の楽しみに。
そして、世界の食を日本の笑顔に。
私たちはそう考えています。(A.T.)
🚚 食品物流のプロのひとことメモ
ニッチな食材の輸入もお任せください。
貴州料理の「発酵トマト」や、各地の珍しいスパイス。
これらは加工食品や植物防疫法の対象となることが多い品目です。
そのため、輸入手続きが複雑になりがちです。
日新は、中国各地に現地法人を持っています。
現地の最新規制情報にも精通しています。
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