「Japanese tea」
先日、都内の百貨店を訪れた際、行列のできているお店がありました。並んでいたのは、ほとんどがインバウンドと思われる外国人観光客。
何のお店か気になって近づいてみると、日本茶の専門店でした。中でも特に人気があったのはやはり抹茶。健康志向の高まりや日本食への関心、そして抹茶の高い栄養価などが、その人気の理由のようです。
日本国内でも、抹茶はお菓子やドリンク、アイスなどに多く使われており、アレンジのしやすさも人気の要因のひとつとなっていますよね。
日本茶の輸出量は年々増加しており、2022年には輸出額が約219億円と過去最高を記録。さらに2024年には約321億円を達成したとのことです。
輸出の中心は、抹茶を含む粉末状緑茶で、全体の70%以上を占めています。
主な輸出先はアメリカ、ヨーロッパ、台湾などで、特にアメリカは全体の輸出額の半分以上を占めています。
ちなみに、回転寿司などでお馴染みの粉末状緑茶は「煎茶を粉末にしたもの」、抹茶は「碾茶(てんちゃ)を石臼で挽いたもの」で、色味や苦みなどに違いがあるそうです。
日本茶の歴史はおよそ1200年前、遣唐使や留学僧が中国から茶の種を持ち帰り、植えたことに始まるとされていますが、一般庶民が日本茶を飲むようになったのは江戸時代からとか。
日本で最初のブランド茶は宇治茶で、今でも日本三大銘茶のひとつとして高級茶としても知られています。
また、日本茶にはさまざまな効能があるとされています。
カテキン:高血圧・高脂血症・動脈硬化など、生活習慣病の予防
カテキン&ビタミンC:肌の老化防止、美肌効果、シワやたるみ対策
テアニン:リラックス効果、ストレス軽減、集中力の持続
急須で淹れた日本茶に比べると、ペットボトルの日本茶ではこれらの成分が少なくなりますが、手軽に楽しめる点は魅力です。それでも、ある程度の効果は期待できるそうです。
今年も暑い夏がやってきます。
一日中エアコンの効いた室内にいると、体が冷えてしまいますよね。
そんなときは、お気に入りの和菓子と一緒に、温かい日本茶を楽しんでみてはいかがでしょうか。
ぬるめのお湯で淹れると苦みが少なく、まろやかになって、よりリラックス効果が高まるそうですよ。ぜひお試しください。(K.A.)