「残暑を乗り切る冷たいスープ」

近年日本では毎年厳しい夏の暑さが続いています。今年も夏の暑さが続き、まだまだ残暑が続く日もありますが、皆様どのようにお過ごしでしょうか。
暑い時期には食欲が減退してしまうこともあるかと思いますが、今回はそんな暑い中でも食べたいスペイン南部の冷たいスープをご紹介したいと思います。

スペインの南部アンダルシア地方の夏は45度近くにも達する酷暑で有名です。スペインのスープと言えば「ガスパチョ」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
スペイン南部では「ガスパチョ」と並んで「サルモレホ」という冷たいスープがあります。日本ではまだあまりなじみがない名前かもしれませんが、栄養価が高く、暑い夏でもすっと体に入る美味しいスープです。

このスープの材料はとてもシンプルで、完熟トマト・エキストラバージンオリーブオイル・パン・ニンニクをミキサーにかけて冷やします。仕上げにゆで卵をカットし、刻んだ生ハムを添えれば、生ハムの塩味も丁度よいサルモレホの完成です。

スペインと言えばオリーブの生産地として有名で、世界一の生産量を誇ります。南部のアンダルシア地方に足を延ばすと、特急列車の車窓から無限にも続くかのようなオリーブ畑の景色が広がります。2022年の世界のオリーブ 生産量の国別比較統計によると、1位はスペインの3,940,070トン、2位はギリシャの3,045,100トンとなっており、2位のギリシャ、3位のイタリアに圧倒的な差をつけています。

スペインはオリーブの生産量だけではなく、オリーブオイルの質の高さでも有名です。また価格もリーズナブルなため、オリーブオイルの生産量・輸出量共に世界一となっています。また、オリーブ以外にもトマトやニンニクもよく生産されており、厳しい夏の暑さを過ごすスペイン南部の人々が、身近にあった食材を取り入れて暑さに負けない冷たいスープ「サルモレホ」を作ったのではないでしょうか。

近年日本でも厳しい暑さが続くようになってきました。日本にもある食材で気軽に作ることができますので、みなさんも暑い日にはぜひ「サルモレホ」を食べてみてはいかがでしょうか。

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