「食を通じて世界を知る」
ようやく暑く長い夏が終わりました。
しかし、早いもので今年も残すところあと2か月です。
さて、皆さんはもう年末年始のご予定はお決まりでしょうか?
多くの方は、年越し蕎麦やおせち料理を楽しむと思います。
例えば、細く長く生きられるようにお蕎麦を。
また、おせちの数の子は子孫繁栄、海老は長寿を願って。
つまり、それぞれに願いが込められていますよね。
では、他の国はどうでしょうか。
そこで、世界の年末年始の食について、いくつかご紹介します。
世界の年末年始の食文化
🇺🇸 アメリカ「ブラック・アイド・ピー」
まず、アメリカ南部ではブラック・アイド・ピー(黒目豆)を食べる風習があります。
具体的には、新年にこの豆を使った炒めものやスープを食べるのです。
もちろん、普段の料理にもよく使われる豆ですが、お正月には特別な意味を持ちます。
なぜなら、見た目がコインのように見えることから、金運アップに繋がるとされているからです。
そのため、縁起物として定番となっているのです。
🇸🇬 シンガポール「ユーシェン(魚生)」
一方、シンガポールでは旧正月を盛大にお祝いします。
その際に欠かせないのが、ユーシェンと呼ばれる海鮮サラダです。
例えば、刺身、人参、大根、ピーナッツなどが大皿に盛り付けられます。
これを皆で囲み、願い事を言いながら箸で高くつまみ上げてかき混ぜます。
実は、中国語の「魚生(ユーシェン)」の響きが縁起が良いとされています。
というのも、「余(ユー:豊かになる)」「升(シェン:上昇する)」と同じだからです。
さらに、高く上げれば上げるほど幸せが訪れると言われています。
結果として、テーブル中にサラダが飛び散りますが、皆で楽しむ伝統行事です。
🇪🇸 スペイン、メキシコ「ブドウ」
また、スペイン語圏では新年を迎える12秒前からブドウを食べる風習があります。
具体的には、カウントダウンの鐘と共に12粒のブドウを食べて願い事をするのです。
そもそも、たくさんの実をつけるブドウは豊かさの象徴とされています。
ちなみに、12粒は12か月を表しています。
もし0時前に食べ終わると、その願いが叶い1年間幸運がもたらされるそうです。
しかし、普通に食べるのでは案外間に合いません。
そのため、あらかじめ皮を剥き、種を除いておくことが成功の秘訣のようです。
このように、国や文化は違えども、食を通じて幸せを願うことは世界共通ですね。
ぜひ、今年の年末年始は世界の文化を取り入れてみてはいかがでしょうか。
いつもとは違う楽しみ方をしてみるのも良いかもしれません。
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今回ご紹介した食材には、物流視点で見ると大きな違いがあります。
例えば、アメリカの豆は常温、シンガポールの刺身は冷凍・冷蔵。
そして、スペインのブドウは冷蔵です。
つまり、それぞれに適した輸送温度帯は異なるのです。
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